イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)

(痛いし、どうしよう!?)

何だかまた、やらかしてしまった。

あぁ、また怒られる…。

ガチャッとドアが開いた。

「おい、何やっているんだ!?」

先生が凄い勢いで入ってきた。

ビクッと震え上がった。

ど、どうしよう。

「あ、あの…すみません」

恐る恐る先生に振り向きながら謝罪した。

「……お前、何やっているんだ?」

(うぅ…)

どうやって説明したらいいのだろうか。
何とも情けない姿になっていた。

先生は、状況が分かったのか
ハァとため息を吐いた。

「片付けておけよ…ったく…」

そう言うとリビングから出て行ってしまった。

「……すみません」

あぁ、またやってしまった。
前も他の作家に似たような失敗をして
怒らしたばかりなのに

ドジだと自覚しているのに
なかなか直す事が出来ない。

やっぱりテンパると
注意力が散漫になってしまうようだ。

しゅんと落ち込みながら
ヤカンなどを片付けているとポンと肩を叩かれた。

えっ?
振り向くと睦月君だった。

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