イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
睦月君は、気にせずに夢中でケーキを食べていた。
ジッと食べる姿を見てみると
やっぱり先生に似ていた。
将来は、先生のような感じになるのかな?
だとしたら、凄い人になりそうな気がするわね。
「睦月君は、パパのこと好き?」
何気に尋ねてみた。
先生と2人暮らしで一体
どんな生活をしているのだろうか?
あまり想像が出来ない。
そうしたらコクリと2回頷く睦月君。
凄く好きなんだ…パパのことが
それは、何よりだけど…じゃあ、ママは?
河合先輩の話だと
睦月君が1歳になる前に病気で亡くなったと聞いた。
どんな人だったのだろうか?
先生が選んだ奥さんは……。
するとドアが開いた。
先生がリビングに入ってきた。
「あ、先生…」
「ほら、原稿出来たぞ。
確認してさっさと印刷に回せ」
原稿が入った封筒を私に差し出してきた。