イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
深呼吸を何度もしてオートロックの
インターホンを押した。
心臓がバクバクッと高鳴りだす。
『はい?』
「あ、あの…クローバー社です。
今日から担当になりました。
小野木涼花と言います」
あ、ちょっと声が裏返ちゃった。
オロオロとしていると
「…あぁ、河合さんの代わりか。
ちょっと待っていろ」
そう言うと音声が切れた。
声は、若くて低い感じのカッコいい声だった。
って事は、やっぱり若い人なんだ?
4歳の息子さんが居ると言っていたものね。
すぐにオートロックのドアが開いた。
私は、緊張しながらも
中に入りエレベーターに乗り込んだ。
いよいよ…会えるのね。
上の階に上がるともう一度インターホンを鳴らした。
ガチャッすぐに開けてくれた。
だが、蓮見先生に驚きを隠せなかった。
「……。」
あれ?
部屋間違えた?いや…何度も確かめたし
だが出てきてくれた蓮見先生は、外見が何と言うか
ロックでもやっているような感じの人だった。