イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
「後にしろ。今から
幼稚園に息子を迎えに行かないとならないんだ」
幼稚園?
あぁ、そうか。
もうそろそろお迎えの時間だわ。
「そ、それなら私が迎えに行ってきますよ!
先生は、そのまま仕事の方を優先して下さい」
私のスケジュールの予定に合わなくなっちゃう。
しかし
「アホか。急に見ず知らずの奴が
迎えに来ても帰してくれる訳がねぇーだろ!?
通報されたいのか?」
呆れたようにツッコまれた。
ガーン!!
確かにそうだ。
変な不審者が多いご時世に
見ず知らずの人が迎えに来ても帰してくれる訳がないわ。
むしろ通報されるのが関の山。
「分かったのなら来い。ついでに紹介してやる」
先生にそう言われる。
「は、はい。あ、これ有名店のケーキです。
良かったら後で食べて下さい」
慌ててケーキを差し出した。
「あぁ、すまないな」
ケーキを受け取りお礼を言われた。