イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
恋の火傷。
こんな時にも先生の顔が浮かんでしまう。
胸が苦しい。
「小野木。そんな所でボーとしているのなら
この資料をまとめてくれ」
「小野木。これを資料室から取って来てくれて」
次から次へと仕事を頼まれてしまった。
「は、はい。」
悩む前に仕事しなくては……。
そう思いながら立ち上がり資料室に向かった。
今日も先生の所に行く予定だったけど
何だか昨日の事もあり会いに行きにくい。
どうしよう…変な緊張してしまう。
そうしたら他の女性社員が
「小野木さんお電話です。蓮見先生から」
えぇっ!?
せ、先生から直接電話が…?
戸惑いながらも慌てて電話に出た。
「もしもし代わりました。
お、おはようございます!!」
『あぁ…ってか、電話越しに騒ぐな。うるさい』
「あ、すみません。それで
何かご用件でしょうか?」
申し訳ないと思いつつ尋ねてみる。
電話でも話をするのは、緊張してしまう。
『あ?あぁ、昨日いい忘れていたけど
今日15時から幼稚園で保護者会があるから
自宅に来ても誰も居ないからな』
保護者会!?