イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
「どういたしまして…」
「じゃあ、ケーキを冷蔵庫に閉まったら行くぞ」
「は、はい。」
慌てて返事する。
結局、幼稚園のお迎えを一緒に
同行させてもらうことに
(うぅっ…予定が狂ってしまう)
次のスケジュールには、
幼稚園のお迎えも入れておかないと
前を歩く先生を見つめる。
どう考えても小説家には、見えない。
外見は、やっぱり
イケメン・ロッカーという感じだわ。
凄く似合っているけど
あまりのギャップの違いに驚いてしまった。
それにかなりの毒舌だったし。正直怖い…。
上手くやっていけるか不安になっていく。
幼稚園には、徒歩10分ぐらいで着いてしまった。
園を歩けば、ママさん達が
チラチラと頬を染めながら先生を見ていた。
これだけイケメンなら無理もないわよね。
校舎に入り廊下を歩いていると
若い保母さんが話しかけてきた。
「あ、藤崎さん」
「あぁ、こんにちは」
先生がその保母さんに挨拶する。