イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
そのまま挙式が終わり披露宴が始まった。
司会者のスピーチを聞きながら
食事をする。
料理は、美味しい。
チラッと白川さんを見ると
華やかな真っ赤なドレスを着ていた。
妊娠しているらしいけどお腹は、目立っていない。
旦那さんは、袴を着ていた。
性格は、どうあれお似合いの夫婦だと思う。
すると梨子が
「いいわよねぇ~結婚出来る人は。
私も彼氏が欲し~い」
ワインを飲みながらぼやきだしていた。
「ちょっと、梨子。飲み過ぎだから」
すでに何杯目だろうか?
「だって~飲まないとやってられないんだもん」
そう言いながらまた、飲み出した。
梨子ったら…。
しばらくすると談話タイム?とやらになった。
何か主役である2人が配慮して入れてくれたらしい。
梨子の話だとただ自慢したいがための
配慮だろうと言っていたけど
彼女のもとには、数人の友人達が集まっていた。
その友人もまた、派手好きで似たタイプばかりだけど
「あ、優希も居るわね。
まったく…何考えているんだか」
ブツブツと言いながら、まだ飲んでいる梨子。
「梨子…だから飲み過ぎだって」
慌てて注意をしていると
白川さんが遠くで見ていた私に気づき
声をかけてきた。
「久しぶりね。2人共。
私達のために出席してくれて嬉しいわ」
「あ、結婚おめでとう。白川さん」
私は、白川さんにお祝いの言葉を伝えた。
「フフッ…ありがとう。
まぁ、もう“白川”ではないのだけどね。
2人共は、どうなの?結婚の予定とかあるの?」
そう言って質問をしてきた。