イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
「私は、そんなつもりは…」
慌てて否定しようとするが
その前に違う人から声をかけてきた。
「美麗~ちょっといい?」
「はーい。じゃあ、またね。あなた達」
白川さんは、勝ち誇った表情で行ってしまった。
すると旦那さんは、行かず
私と梨子をジロジロ見つめている。
な、何……?
「ふーん。まぁまぁか。
もう少し美人だったら考えてやらん事もないのに」
上から目線でそんな事を言ってきた。
どういうこと……?
意味が分からずに唖然とする。
そのまま旦那さんは、行ってしまった。
「何なのあれ?」
「さぁ……?」
梨子の言葉にそう返した。
結局、ワケの分からないまま
結婚式は、終わってしまった。
自宅に帰ると疲れたように
ベッドの上に座り込んだ。
「はぁ~疲れたわ」
思わずため息が漏れた。
何気にスマホをカバンから取り出して見ると
先生から留守電が入っていた。
嘘……何で先生から電話が!?
慌てて留守電をチェックする。
すると…。
『蓮見だ。明日行く予定だった
パンケーキのお店なんだがキャンセルだ。
ちょっと用事で出掛ける事になった。
帰りも何時になるか分からないから
明日は、来なくてもいい…分かったな?』
それだけ言うとブチッと電話を切られてしまう
用事って何だろうか?