イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
そう思い童話コーナーに向こうとしたら
ある雑誌が目に入った。
『女性に人気店・スイーツ特集』と書いた雑誌だ。
これは…。
何気にその雑誌を見てみると
美味しそうなスイーツが、たくさん載っていた。
(うわぁーケーキ美味しそう。
あ、このパンケーキ行く予定の所だわ!?)
絵本を買うはずだったのに
こっちに夢中になってしまった。
あ、こっちの方が睦月君が喜びそう。
スイーツが大好きな睦月君なら
絵本よりこちらの方が興味を持ちそうだと思った。
絵本を買うのを止めてこちらにした。
レジを済ませ帰ろうと
お店を出ると遠くから見覚えのある顔が歩いていた。
「あれは……!?」
その相手は、白川さんの旦那さんだったからだ。
しかも隣に居るのは、白川さんではなかった。
まったく違う女性。
その女性は、
旦那さんの腕を組みイチャイチャしていた。
あれは…どうみても浮気よね!?
何で?白川さんとあんなにイチャイチャと
仲良さそうだったのに…。
理由が分からずに唖然としながら
その光景を見ていた。
昨日式を挙げて新婚ホヤホヤのはず…。
そうしたら
運の悪い事に目が合ってしまった。
あっ!?
慌てて後ろを向いた。
(どうしよう……どうしよう)
オロオロしながらテンパってしまう。
とにかく逃げなくては……。
慌てて逃げようとしたら
自分の足に躓き転んでしまった。
「キャアッ!?」
ドサッドサッと派手に紙袋をぶちまけてしまう。
足を見ると擦りむいていた。
痛い……。
なんか今日は、ツイていないかも…。
周りの人達がジロジロ見られ恥ずかしくなる。