イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
赤くなるぐらい恥ずかしい。
すると後ろから
「大丈夫かい?」と声をかけられた。
ビクッ!!
その声に震えてしまう。
振り向くとやっぱり白川さんの旦那さんだった。
ただ浮気相手の女性は、居なかったけど
「昨日は、どうも。
小野木さん…だったかな?」
「…は、はい。どうもです」
どうしよう…バレちゃった。
嫌な所を見てしまった。
「こんな時に会うなんて奇遇ですね。
買い物ですか?」
ニコッと微笑んでいるが目が笑っていない。
むしろ上から見下ろされた気分で怖い。
「1人で買い物…です」
そうしたら
「丁度良かった。それなら、一緒にお茶でもどうかな?
君と今後の事で話がしたいと思ってね。もちろん
断りませんよね?俺がせっかく誘っているのに」
クスッと笑みをこぼしながら
ビクッ!!
断れないように圧力をかけられ震え上がった。
「……。」
結局、そのまま
白川さんの旦那さんとお茶をする事になった。
断れずに…。
沈黙したままコーヒーを飲む。
気まずい。
すると旦那さんが
「さっきの現場を見たんだろ?
俺が美麗以外の女と一緒に居るところを」
そう尋ねてきた。
「……。」
どうしよう…これって、とぼけた方がいいの?
それとも素直に応えた方がいいのだろうか?