イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
「な、何だと!?
俺に対してなんて口の聞き方だ。貴様…」
カッとムキになる旦那さん。
そして助けてくれた男性を殴ろうと
掴みかかっていた。
大変!!
助けなくちゃあ…。
「おっと…殴ろうだなんて、それこそ
最低の男がする事だぜ?
それに殴るなら場所を考えた方が
いいのではないか?」
男性がそう言うと旦那さんは、ハッとした。
周りを見ると騒いだせいか注目されていた。
ジロジロと見られて恥ずかしくなる。
「くっ…くそっ覚えていろ!?」
ギロッと睨み付けると旦那さんは、
店から出て行った。
助かったけど、怖かった。
「あ、あの…ありがとうございました。
助かりました」
慌てて頭を下げてお礼を言った。
「別に謝る事をした覚えないよ。
それより、あんたの彼氏は、
随分とプライドの高い人だね?
他人が言う事ではないけど
別れた方がいいのではないか?」
そう言われる。
「えっ!?ち、違います。
私の彼氏ではありません。
知り合いの旦那さんなんです」
慌てて否定をする。
誤解をされたくない。
「はぁっ?まさか、不倫…」
「ち、違います!!
あの旦那さんの浮気現場を注意して
そうしたら条件とか言うので断ったら
切れられて」
私は、必死に言うが、
テンパって説明がおかしくなった。
「プッ…何が言いたいのか分からねぇ-よ。
あんた…面白い奴だな?」
何だか笑われてしまった。