イクメン作家と恋心。初期版。(修正済み&205ページ挿し絵有り)
カァッと顔から火が出そうになる。
恥ずかしい。
知らない男性にとんだ失態を見せてしまった。
どうしよう。
「あの…すみません。
本当にすみませんでした」
恥ずかしさのあまりさらにテンパって
何度も頭を下げた。
「いや、だから謝らなくていいって
あんた変わってるね?
それよりさ、腕とか大丈夫?
アザになっているぞ」
えっ?
男性に言われた通りに腕を見る。
そうしたら、強く掴まえられたせいか
赤紫になっていた。
「嘘…本当だわ!?
強く掴まえれたから…あの時に」
思い出しただけでも怖くて痛い。
「あ、膝も擦りむいてるね?
あんた…もしかして転んだだろ?さっき」
ギクッ!!
バレてる…さっき派手に転んだこと
どうしよう。
恥ずかしい所を見られっぱなしだわ。
「よく、分かりましたね?…」
「これぐらい怪我を見たら分かるよ。
転ぶ所なんて無いし、見た感じあんたの性格だと
あの男の不倫現場を見て逃げるつもりで
派手な転んだんだろう?
しかも、捕まってしまう」
ギクッ!!
すべて言い当てられてしまった。
恥ずかしい事を知られてしまったけど凄い。
まるで…。
「凄いですね。まるで探偵みたいです」
思わず感心してしまう。