痛々しくて痛い
本社への日帰り出張を終え、電車とバスを乗り継いで15時半、無事、私のホームである店舗へとたどり着いた。


普段はマイカー通勤なのだけど、一旦自宅に帰って車を取ってこられるような時間的余裕はなかったので、本社から真っ直ぐ向かう為にそういう手段になったのだ。


移動中、何だか無駄にオロオロオタオタしてしまった。


いや、学生時代と、入社後一ヶ月間、本社で研修を受ける為にバスや電車で通っていたのだから、充分馴染みのあるツールなハズなんだけれども、車に乗り慣れてしまった身で久々に利用してみたら、まごつく事目白押しで自分自身驚愕した。


毎日繰り返し同じルートを辿る通学通勤と違い、新たに時刻や運賃や乗り換え方法等を調べなくちゃいけなかったから余計かもしれないけど。


とにかく疲労困憊。


そして、帰りもまたバスに乗らなくてはいけないのである。


ああ、苦行はまだ終わっていなかったか。


無事家に帰り着くまでが出張だもんね。


時刻表を見る限り、一応15分間隔で来るようになってはいるみたいだけど、私の仕事終わりのタイミングとちょうどうまい具合にかち合う便はなかった。


しかもバスというのは時間ぴったりに来る訳ではない。


寒空の下、店から停留所まで約1分ほどテクテクと歩を進め、そこで数分間(状況によってはもっと長い時間)当該バスが到着するまで待機していなくてはならないのだ。
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