痛々しくて痛い
「とにかくこの課で初めての業務に挑む際には、それが可能ならば全員で対応して行こうと思う。できればその後も数回、その時その時で役割分担を変えてな。そして時期が来たら独り立ちする、という流れで」
「分かりました」
「結果、それが一番効率的ですよね」
次々に質問を浴びせていた麻宮君は気がかりな疑問点が消えて安堵したように、颯さんも心底納得した様子でウンウンと頷いている。
「しっかし、入園入学グッズの代理サービスって、企画としては優れてるとは思うんだけど、現場は大混乱じゃない?」
そこで伊織さんが前々から感じていたのであろう疑問点を口にした。
「店舗ごとの人数はそんなに多くないよね」
「そうですね…。吉祥寺店の場合は俺含む正社員が3名、パートさんが3名でした」
「あ、私の所は、そこにパートさんをもう一人追加した人数です」
麻宮君に続いて私も伊織さんの質問に答えた。
郊外の独立店舗で敷地面積が広かったし、ハンドメイド教室を開催する頻度が他店舗よりも多く、主にその業務に就いて下さるパートさんが必要だったのだ。
「つまり、基本的にスタッフは10人以下で、その人数で店を回してるんでしょ?そこにイレギュラーな業務、つまり入園入学グッズの制作依頼なんかが舞い込んで来たらてんやわんやじゃない?」
「分かりました」
「結果、それが一番効率的ですよね」
次々に質問を浴びせていた麻宮君は気がかりな疑問点が消えて安堵したように、颯さんも心底納得した様子でウンウンと頷いている。
「しっかし、入園入学グッズの代理サービスって、企画としては優れてるとは思うんだけど、現場は大混乱じゃない?」
そこで伊織さんが前々から感じていたのであろう疑問点を口にした。
「店舗ごとの人数はそんなに多くないよね」
「そうですね…。吉祥寺店の場合は俺含む正社員が3名、パートさんが3名でした」
「あ、私の所は、そこにパートさんをもう一人追加した人数です」
麻宮君に続いて私も伊織さんの質問に答えた。
郊外の独立店舗で敷地面積が広かったし、ハンドメイド教室を開催する頻度が他店舗よりも多く、主にその業務に就いて下さるパートさんが必要だったのだ。
「つまり、基本的にスタッフは10人以下で、その人数で店を回してるんでしょ?そこにイレギュラーな業務、つまり入園入学グッズの制作依頼なんかが舞い込んで来たらてんやわんやじゃない?」