痛々しくて痛い
「ホントだよ、皆に心配かけて」
「こりゃー何かペナルティを与えないとな」
伊織さんと染谷さんも後に続く。
「愛実ちゃん、どうするぅ?皆を代表して、何か言ってやってよ」
約一ヶ月共に仕事をして来て、時折ブラック颯さんが顔を覗かせる事は薄々感付いていたけれど、今日はやけに前面に出て来てるよなーと思う。
「えと…」
そんな事を考えながら、私は思い付いた案を精査せずに口に出していた。
「それでは、連日の編み物でコリ固まった肩をケアする為に、麻宮君がお世話になっているという整体を紹介してもらう事にします」
前に言ってたもんね。
ああいうとこってどういう風に選べば良いのか分からないけど、麻宮君の紹介なら間違いないだろう。
「え…」
しかし、染谷さんと颯さんは何故かヒヤリ、という顔付きになった。
「いや、それはちょっと、なぁ…」
「あ、愛実ちゃん、慧人に向かってそのワードは禁句だよー」
え?そうなのですか?とか思っている間に、麻宮君がふっと笑みをもらし、言葉を発した。
「良いよそれくらい。ペナルティでも何でもないだろ」
「良いんかい!!」
その瞬間、染谷さんと颯さんが同時に右腕を上げてツッコンだ。
「何だよ、慧人の中ではもうとっくに割りきれてたのかよ」
「まったくもー。ヒヤヒヤして損した!」
その腕の動きはまるで振り付けのように揃っていた。
「こりゃー何かペナルティを与えないとな」
伊織さんと染谷さんも後に続く。
「愛実ちゃん、どうするぅ?皆を代表して、何か言ってやってよ」
約一ヶ月共に仕事をして来て、時折ブラック颯さんが顔を覗かせる事は薄々感付いていたけれど、今日はやけに前面に出て来てるよなーと思う。
「えと…」
そんな事を考えながら、私は思い付いた案を精査せずに口に出していた。
「それでは、連日の編み物でコリ固まった肩をケアする為に、麻宮君がお世話になっているという整体を紹介してもらう事にします」
前に言ってたもんね。
ああいうとこってどういう風に選べば良いのか分からないけど、麻宮君の紹介なら間違いないだろう。
「え…」
しかし、染谷さんと颯さんは何故かヒヤリ、という顔付きになった。
「いや、それはちょっと、なぁ…」
「あ、愛実ちゃん、慧人に向かってそのワードは禁句だよー」
え?そうなのですか?とか思っている間に、麻宮君がふっと笑みをもらし、言葉を発した。
「良いよそれくらい。ペナルティでも何でもないだろ」
「良いんかい!!」
その瞬間、染谷さんと颯さんが同時に右腕を上げてツッコンだ。
「何だよ、慧人の中ではもうとっくに割りきれてたのかよ」
「まったくもー。ヒヤヒヤして損した!」
その腕の動きはまるで振り付けのように揃っていた。