【短編】 黒い蝶
つまり、放課後
「………………………………………………。」
シーンと静まり返った教室には、私達3人だけがいた。
「おーいお前ら帰んないのか?」
あー、あと、プラス先生。
「あっ…えと、わたし勉強わからなくて…賢い平田くんに教えてもらおうと思って。」
簡単な嘘を先生についた私は
ちゃんと先生を誤魔化せできたのかな…
「そうか。しっかり教えてもらえよ。」
「はぁーい」
……ふぅ。よかった。
先生が立ち去った所で本番の話を、と…。
「実は…今日の朝、「猫が七匹亡くなっていた。だろ?」
平田くんは、私が話す前にそれを言った。
…なんでわかったの?