君の声
「そう言うなって…あ、名前は?」
「あんたから名のるのが筋ってもんでしょうが」
「梅津大祐」
う、めつ…だいすけ!?
あっ!あ~!
「もしかして、小学校4年生まで長月小学校にいなかった!?」
「え?…なんで知ってんだよ」
知ってるも何も…
私の初恋の人だし!
こんなに変わってて、わからないっちゅうに!
「私、江口七美!覚えてない!?」
「…なな、み」
「うん」
返事が待ち遠しくもあるし、怖い気もした。
忘れられていたら、どんな顔をしたら良いのかな?
「わかるに決まってんじゃん。お前俺んこと好きだっただろ?」
「昔ね!」
良かった…
覚えててくれたんだぁ~
いやぁ、懐かしいよ~!
まさか同じクラスになるなんて!
っていうか変わりすぎててわかんなかったし!
「なぁなぁ、笙吾は元気かよ?…あ~浩輝は?」
「み~んな元気だよ!特に浩輝は可愛い彼女できて毎日楽しそうだし!」