愛を愛して
 
 
「なら離れるしかないよ。着信拒否して、二度と会わないの。そうすればこんな事もなくなるよ」
 
 
キッパリ言うと、星野唯はきゅっと唇を噛んだ。 
 

「・・・・・・蒼に会えなくなるのはやだっ!」
 
 
あっそ!
って言ってやりたい。むかつく。本当にむかつく。
明日からは嫌がらせ方法を変えようか。
 
 
「それにね・・・・・・」
 
 
「?」
 
 

「私、負けたくないの」
 
 
 
・・・・・・やめてよ。
あんたはどこまで、おとぎ話のお姫様なの?
 
 
 
 
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