愛を愛して
 
  
 
そうわかっていても、
頬にくる強い痛みにも
 
母が私に必ず言う言葉にも
 
 

「生まなきゃよかった・・・そうすれば私はまだやり直せたのに・・・」
 
 
 
慣れる事なんて、ない。
 
 
 
 
「あなたもどうせ出ていくんでしょう!?」
  
 
 
出て行かないよ、と何度宥めても、母は私の言葉を受け入れようとはしない。
父は見てみぬふりだ。いつもそうだ。
 


 
「私を捨てて・・・出て行くのよ、あなたも・・・・




蒼みたいに・・・」
 
 
 
 
 

< 35 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop