愛を愛して
  
 
 
ハニーブラウンのふわふわな髪が揺れて
綺麗な色素の薄い瞳が、私を射抜く。 

 
 
一瞬だけ、ドキッとした。一瞬だけね。
 
 
 
「弁解しようと思って」
 
 
・・・弁解?
  
 
「俺別に、星野唯の味方とかじゃないよ」
 
 
「・・・うそ」
 
 
「まあ、信じられないなら信じてくれなくてもいいよ。悲しいけどね」
 
 
信じない。人を見下し馬鹿にしておいて。
 
 
「本当は、あの子の事が好きなんじゃないの。だから私の邪魔をしようと・・・」
 


 
その続きは言えなかった。
 
 
先輩が、私の唇を塞ぐから。
 
 
 
 


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