愛を愛して
――『・・・こいつ、蒼さんに手出したんだよ』
――『違う!手なんか出してない!ただあっちが付きまとってくるだけで・・・』
この子はきっと、おとぎ話のお姫様だ。
それと同時にふつふつと黒い気持ちが湧き上がってくる。
ずるい。
むかつく。
わかってる。これは勝手な嫉妬だ。
でも・・・
「ねえ、星野さん」
「・・・・・・なに?」
私はこの女が
「よかったら、友達になってよ!」
・・・・・・嫌いだ。