Assassins
「お忙しい所申し訳ありません。少しお話を聞かせてもらってよろしいでしょうか」

「……」

アイスピックを手にとって氷を砕きながら、亮二は無言で先を促した。

「実は昨夜、陸上自衛隊の駐屯地で幹部自衛官が殺害されるという事件がありまして…ニュースなどでも報道されているんですが、御存知ですか?」

「…ええ」

「それで」

倉本は亮二を見ながら言う。

「幹部は鋭利なもので、刺されて殺害されていたんです」

「鋭利な…刃物ですか?」

亮二が問い返す。

< 23 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop