Assassins
松岡は更にアクセルを開ける。

速度計は時速200キロを示していた。

スピードで上回って、天罪星達の攻撃を回避するしかない。

このスピード域になると、風圧も相当なものだ。

ハンドルのジッター(振動)も強くなる。

腕力でそれを無理矢理押し込みながら、何とかバイクを制御する。

しかし。

「!?」

天罪星達の駆る白のハヤブサは、松岡の黒のハヤブサに肉薄してきた。

女だてらに時速200キロをコントロールしているというのか。

あの細腕で、ハンドルを押し込んでいるというのか。

「大した女だぜ…!」

松岡ですら冷や汗をかく速度だというのに。

そんなスピードの中で。

「!!!!」

天損星のトンファーが振り下ろされる!

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