Assassins
「テメェはこのまま連れ去って、百八星の事を洗い浚い吐いてもらう。黙秘してもいいぜ?女なら拷問のし甲斐があるってもんだ」

ニヤリと凶暴な笑みを浮かべる松岡。

当然天損星は抵抗しようとするが。

「ぐっ!」

松岡の手が、天損星の細首を絞め上げる。

「このまま路面に投げ落としてやってもいいんだぜ?この速度で叩き落とされりゃ、天罡星三十六星の暗殺者様も生きちゃいられねぇだろ」

「っ…」

敵の手に落ちるくらいなら死を選ぶ。

暗殺者とはそういうもの。

しかし、そこはやはり女。

いざ死を前にすると、身が竦んでしまう。

天損星は己の女の身を呪った。

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