Assassins
「いえ」
亮二の問いかけに答えたのは巽だった。
「刃物ではなく、針状の物…釘とか、錐とか」
そこで一旦言葉を区切り。
「そのアイスピックのような」
「……」
亮二に動揺はない。
ただ黙々と氷を砕き続ける。
その音だけが、沈黙の訪れた店内に響き渡る。
…ややあって。
「それで、アイスピックを職業柄使用されている店などを、こうして全て回って、お話を聞かせて頂いています。御気分を害されたら大変申し訳ありません」
「いえ」
倉本の言葉に、亮二は微笑んだ。
「警察の捜査に協力するのは市民の義務ですから」
亮二の問いかけに答えたのは巽だった。
「刃物ではなく、針状の物…釘とか、錐とか」
そこで一旦言葉を区切り。
「そのアイスピックのような」
「……」
亮二に動揺はない。
ただ黙々と氷を砕き続ける。
その音だけが、沈黙の訪れた店内に響き渡る。
…ややあって。
「それで、アイスピックを職業柄使用されている店などを、こうして全て回って、お話を聞かせて頂いています。御気分を害されたら大変申し訳ありません」
「いえ」
倉本の言葉に、亮二は微笑んだ。
「警察の捜査に協力するのは市民の義務ですから」