Assassins
「それでも今は動かねぇ方がいいな。敵じゃねぇとはいえ、警察に周りをウロチョロされるのは面倒だ」

呟く松岡だったが。

「いえ」

亮二はアイスピックを磨き上げた。

「バッドカンパニー狩りは続けます」

「…おい」

窘めるように松岡が言う。

「俺達は殺人鬼でも快楽殺人者でもねぇ。暗殺者だ」

「やってる事は同じですよ」

「ああ、何れ地獄に落ちるのはな。だが」

松岡は亮二を睨む。

「殺す相手は自分で決められねぇ。俺達は指示された相手だけを殺す」

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