五月雨・序
「…………。」
テストの出来はまあまあ。
この前と同じぐらいかな……。
学年120人中20位以内は普通。
親の口癖。
それに従うアタシも、どうだろう。
「…………。」
遠い空を見つめて、雲を見る。
ふとまたストラップのことを思い出す。
宗助は、あれをどうしたんだろう。
思いが伝わりきらなかったんなら、
もうそれでいいと思った。
それも、アタシの恋かなって。
「…………ドロドロしてるなぁ。」
アタシ達の相関図はどんどんグチャグチャしてよく分からない。
でも、他のクラスよりはマシか。
イジメの耐えないほかのクラス。
アタシも、最初あった頃には受けたけど。
女子が無視する分、男子に助けられた。
それが柳だったはずなのに、
今はちょっと話し辛い。
どうして、こんなに変わったんだろう。
『男がそんなもん、持ってられっかよ。』
高橋に貰ったストラップはまだ家にある。
行き場をなくして困ってる。
告白はされないから(モテないし)
持ってても仕方ないのに。
“♪♪♪”
そんな時。
アタシに一件のメールが来た。