最悪Lover
道場を出て、人気のない建物の陰で蓮條に追い付く。


「待ってよ!戻らなきゃ、もうすぐ集合でしょ!?」


蓮條の腕にしがみつく。

ようやく足を止めた蓮條は、私に冷やかな視線を浴びせる。


なっ・・・何よっ!!

さっきの・・・
『態度が違いすぎる』辺りの事を言いたいんでしょ。



「態度が違いすぎるっていうけど、そりゃなるでしょ!?あんな事、されたら!」


私は、強い口調でいい放つが、蓮條は低いトーンで話す。



「あんな事?」

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