最悪Lover
蓮條の腕から逃れようと、抵抗する。

・・・びくとも、しませんけど。


「アイツには勝ったら、ご褒美か?」

大和の事だよね?


「そうよ!アンタも勝ったら、クレープくらい奢るわよ?」


食べてるの想像したら、笑っちゃうけど。


「そんな物要らない。勝ったらじゃなく、勝つに決まってる。だから・・・」



そういって、蓮條は私に近付いてくる。


「・・・!」


一瞬重なる、唇。


「褒美は、先にいただいとく」





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