最悪Lover
一人で焦っていると、アイツの罵声が浴びせられる。


「いつまで、待たせる気だ?ノロマ!」

生徒会室で仕事をしていたはずの、蓮條が姿を現す。


げっ!!ってか、来ないでよ!!


コイツに雷でビビっている自分を見られたくない。

でも、雷鳴は明らかに近付いている。


「あと二冊で全部だから、先に持っていって」


そういって、蓮條に集めた本を押し付ける。


蓮條は、本を受け取らず、私の顎を捕らえた。



「おまえ、顔色が悪いぞ?」


< 43 / 122 >

この作品をシェア

pagetop