最悪Lover
「・・・っ!」

変に鋭いっ!!

けど、気づかれないように・・・


そう思った矢先、

ピカッと稲光と共に大きな雷鳴が鳴り響く。


「やっ・・・!!」


私は、両手に抱えていた本を落として、両耳を塞ぎ、その場にうずくまった。


そして、すぐにこの行為を蓮條の前でやってしまったと気付く。


やばっ!!


私は、蓮條の顔を見ずに、落とした本を集める。


「おっ、落としちゃったなぁ・・・拾わなきゃ」


わざとらしく、独り言を呟く。
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