最悪Lover
本を集めている最中に、また大きな雷鳴。


私は、持っていた本を再び落とし、耳を塞ぐ。


もう、やだっ!!

目にはじんわり涙が浮かぶ。


自分を奮い立たせ、落とした本に手を伸ばす。


すると、その本を蓮條がすくいとる。


「おまえ・・・」


蓮條が何かをいいかける。


どうせ『たかが雷にびびってんのか?』って、冷やかされるに決まってる。


これ以上、見られたくない。


「も・・・その本持って、行ってよ!!」


私が目に涙を浮かべて、いい放つと同時に今までで一番大きい雷鳴がした。


そして、辺りが停電した。
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