最悪Lover
「絶対やらないからっ!」


私が拒否ると、蓮條は、


「メイドだろ?おまえがちゃんとやれば、このクラスに一票いれてやるよ」


そう、学園祭では売上や客足の数もそうだが、決まった人物に与えられる『投票券』なるものがある。


その投票券は、プラチナチケットさながら、かなりの効力を持っている。



うぅ・・・
私のプライドは、このクラスの為に捨てなければならないのか・・・



「どうするんだ?」


蓮條はそういって、キュッと私のスカートの裾をひっぱる。


私は、キッと蓮條をひとにらみして、


広げられた蓮條の右足に腰かけるように座った。
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