あなたと月を見られたら。


絶頂の声を上げた後、大きく弓なりにカラダをのけぞらせ、龍聖の指を食いちぎるようにギュゥッと締め上げると、私はカラダの力を失ってグッタリとベッドに身を沈ませる。


ハァ、ハァ、と上がる息の中でとろけるような絶頂感に酔いしれていると


「ガマン、って言ってるのに勝手にイクなんて…。美月は悪いコだね。」


龍聖はクスクス笑いながら私の隣に横になって、私の頭を優しく撫でる。



「だ、だって龍聖が…!!」

必死に抗議の声をあげようとすると

「ま、可愛かったからいいけどね。
エッチな美月も可愛くて大好物。」

そう言って龍聖は私のおでこにチュッとキスする。



2年前には絶対になかったそんな行為に驚いて、ときめいて。バカな私が頬を染めてドキドキしてると


「でも…オシオキが必要かなぁ。」

「……え??」


龍聖はヨイショとカラダを起こして上着を脱ぐ。そして床にバサッとシャツを脱ぎ捨ててニヤリと笑うと


「俺の言いつけを勝手に破った美月には、もう一回しつけが必要だね。今度はちゃーんとガマンして一緒にイこうね?」


そう言って、彼は悪魔でライオンでオオカミな視線を私に向けると……


「いっただっきまーーーす!!」

「きゃ、きゃああああー!!!!」



私に襲いかかり、弱ったヒツジさんをいたぶるように、からかうように、堪能しながらクタクタになるまで抱き続けたのだった………。


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