誘惑したくなる上司の条件
男の人にとって、頭を撫で撫でするのは
誰に対してもできることなのですか…?
男心なんて
全くわからないけど
そこに特別な何かを感じてしまうのは
ただの自己満足なのかな…?
聞いてみたいけど
そこまでの勇気がでなくて
課長の左腕の服の裾をくいっと掴んだ。
「…どうした?」
「どうもしないんですけど…」
「言ってみろ」
2人
静かに目が合う。
課長の耳がほんのり赤く染まる。
あっ…
もしかして…
気づいちゃってたのかな…
「…果穂?」
「課長…あの…
言いにくいことなんですけど…」
「なんだ?」
「その…」
「果穂らしくないぞ?普段のお前はそんないじらしくないだろ?
…言えよ?」
「あの…
お腹が空いて、お腹の虫が鳴り止まないんです…」
「はっ?」
「だから、課長にも私のお腹の音、聞こえてたんですよね?」
「…
じゃあ、まず先に腹ごしらえするか…?」
「…そうさせてもらえると、有難いです」