誘惑したくなる上司の条件
聞かれた意味も分からなくて
ただ…出てくる言葉を告げた。
「じゃあ…期待してもいいのか?」
「何を…?」
「だから…」
少し困ったような表情に
ピンときた。
「課長…そういうことですか?」
「うん、まあ…」
「後期を追い込みたいんですね?」
課長の考えてることが手に取るように分かってしまった私は思わずニヤついた。
「えっ?こ、後期…?」
「もうっ、しらばっくれないで下さいよ‼
分かってますって‼
やっぱり、後期は夏場と違って契約本数も平均的に下がっちゃいますもんね‼
期待してて下さい‼
冬の手当のためにも頑張ります‼」
「えっ?契約?…冬の手当て?」
「任せて下さい‼みんな一丸となって頑張りましょう‼」
「えっ?…っと、
うん。
ああ…
そうだな。」