誘惑したくなる上司の条件
男ばかりの職場に一輪の花のごとく
綺麗な女性がいれば
それなりに注目を浴びるのが普通だろう。
男達の視線を
気付いていないのか
気付かないフリをしているのか
彼女はいつも凛としていた。
「誰があの子を彼女にできるかな?」
そんな声は当たり前のように聞こえてきていた。
「うちは社内恋愛禁止だろ?」
真面目なフリをしてずるい俺はよく、みんなに釘を刺していた。
「果穂ちゃん、今日も課長にドヤされてたね…大丈夫?」
みんなが見てない隙を狙ってよく声をかけて
ようやく2人で飲みに行けるようにはなったんだけど…