誘惑したくなる上司の条件



真島の腕の中で

雨にうたれた野良猫が体を震わせて

身を縮めていた。



「本当に課長は優しい人だな…」


近づいていこうとした時だった。




「果穂ー、お前は本当に手のかかるやつだな。」


野良猫に頬をすり寄せながら微笑む真島…





思わず


ビルの影に隠れてしまった。



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