誘惑したくなる上司の条件
「姐さん…朝から比べたらなんかげっそりしてません?」
定時をすぎてちらほら外勤のみんなが帰ってくる頃
脳みそをフル回転させてた私はすでに生気を失っていた…。
「し…写真の添付の仕方が分からない。」
「姐さんは本当に機械関係だめですね」
笑いながら後輩の宮路が私に寄り添うようにPC画面を覗きこんだ時
ふわっと香った香水の匂いが鼻についた。
「宮路、男のくせに香水とかつけんの?」
「男だって普通に香水くらいつけますよ。
いいから、貸して、やってあげますから。」
椅子を譲り、できないところを宮路に丸投げ。
そのまま全部やってくれないかなー。なんて期待しないわけでもない。
いや、そんなよこしまな事を考えたらいけません。
感謝感謝です。