誘惑したくなる上司の条件


「姐さんはベッドでは、攻めたい派ですか?攻められたい派ですか?」

酔いのせいか、突然のビックリ質問に

思わず、えっ?とたじろいでしまった。

攻めるも攻めないも…

そんな経験すらありません。

「えっ?いや、あのっ…どうかな?」

「意外とそっちの話しはダメなんですかー?」って

さっきから意外、意外ってなんなのよ…


返事に戸惑っていると、私達を裂くように、ぬーっと肉ののった皿が現れる。

「肉が焦げるから早く食べれよ」

「ありがとうございまーす」なんて、何の話しをしてたのかさえ忘れた様子で肉に食いつく後輩達…。


課長…助かりました。

見上げると、少しご機嫌斜めな課長。

肉焼き係りが疲れたのだろうか?

「お前もパーカーくらい着れよ。」

「持って来てないです」

「…っとに‼準備の悪い奴だな…」

そう言って自分が着ていた上着を脱いで貸してくれる。

< 47 / 186 >

この作品をシェア

pagetop