誘惑したくなる上司の条件
「畑作業ってわくわくですね!」
「果穂は食べたいだけだろ?
でも、やっぱりいつか家庭をもったらこうやって家族で畑耕したりしたいなー」なんて課長がいつかの未来を夢見るような眼差しで笑う。
「そうですよねー。そういうところを想像すると、家庭円満な家族像しか浮かばないですよね」
私と、課長と、子供たち。
って、なんで課長なん?
本当、私…まともに妄想に登場させれる男がいない。
「服、汚れちゃったな」
「いいんじゃないですかー?こういうのもたまには。
で?次はどうします?」
せっかくの休日に畑で永遠まったりは勿体無い。
聞いた私に「じゃあ行くか!」と課長は運転席に乗り込む。