冷めてる彼氏✕冷めてる彼女


「おい。なんだよ。」


後ろから拓人の声がした。


「なに。」




私は拓人を恋愛感情で好きじゃないのに。
拓人は私を…?


「ほんっと可愛くねぇ女だな。」

………今のはいらっきた。



まぁ、考えすぎか。ありえないよね、あの拓人が。

まさか…ね。



「あーもう!目覚めちゃった!」


私は拓人との添い寝に耐えられなくなり、ガバッと起き上がった。



「あ、もうこんな時間!ほら、帰りな拓人!じゃーなー!」



私は無理矢理拓人を起こし、軽く背中を押して階段を降りていく。



「は?!」


拓人はあたまにハテナを浮かべながら渋々玄関に歩いて行った。



「よし、ばいばーい!」


拓人は、なんなんだ…と言いながらちゃんと帰って行った。



ん〜なんだろう。このズキズキは。
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