迷路な恋
第一章
この国は、魔法の国―。
だから国のあちこちで色々な事が起こってる。
ほら、こっちでは魔法学園で空を飛ぶ練習を――
「…はい、みなさんよろしいでしょう。これ位できれば
敵からも逃げられます。」
「はーい。」
この魔法学園は、この国で一番大きい【エトワール・リクロス学園】。
今日、この学園でテストが行われていた。
「次の実技テストは、空間移動です。みなさんがいつも以上の
力を発揮できる事を願ってます。」
そう言うのは、この学園の主任。
ローズ・葉桜。
この学園の生徒は、ほとんどが日本人とこの国のハーフである。
というより、この国の血を持つ人間でしか入れないのだ。
だが、今ほとんどと言った。
という事はハーフでない者もいる?
そうだ。
ここではハーフでない者をメイミイと呼んでいる。
そのメイミイがこの国に存在する。
なぜエトワール・リクロス学園に入学できたのかは分からないが、
メイミイは周りに正体がバレずに暮らしている。
この物語はそのメイミイとハーフの恋物語である…。