不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜
霧島くんって、やっぱりかっこいいなぁ……。
学校の時の彼も素敵だけど、こうして学校を離れた時にまた一緒に居られるのが、
今の私にとって最高に幸せな時間だ…!
やっぱり、
好きだな……、
霧島くんのこと。
“もっと一緒に居たい” って言ったら、我儘になっちゃうかな…?
その時ふと霧島くんに告白された時のことを思い出した。
『咲希のこと、本気なんだ!!だから、俺と、付き合ってくれ!!』
『マジ……嬉しすぎる…。スゲェ好きだったから、ずっと願ってた事が現実になるなんて、あり得ねぇ……。』
『咲希に見合う男に絶対なってみせる。だから、ずっと俺の側にいて?』
霧島くん……。
思い出すとキュンと胸の奥が苦しくなる。
今ならわかる。
コレが、 “恋” なんだって……。
この感情が人を好きになることなんだって……。
「あのさ。」
霧島くんが、好きだな。
誰にも渡したくないくらい……。
「………咲希?」
って、うわ!!
わ、私!なんて大胆なことを考えて……!!!
霧島くんは “物” じゃないのにっ!!
「…っ咲希さーーん!」
「へ!?………あ、ハイ!!なななななんでしょうかっ!!?」
「どした?ボーッとして。……まさか具合悪いのかっ!?」
「え?!!う、ううん!!違うよ!!ちょっと考えごとしてただけで……!」
「ならいいけど、なんかあったら遠慮なく言えよ?その……、俺、咲希の彼氏なんだからさ。」
!!!
“彼氏” !