不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜
混乱
ど、どうしよう!!
よりによって霧島くんに見つかっちゃうなんてっ!!
動揺を隠しきれずに私はその場でおろおろしていると、
「あれ?鳴瀬さん何か持ってるけど、ソレもしかして理人に渡しに来たとか?」
とヤスさんが少し上体を屈めて私の右手に注目してきた!
!!!
まずいっ!!
チケットの存在に気付かれた!!!
思わずチケットを持つ手を背に隠す!
「い、いえいえ!!全然そんなんじゃないですよーぉ?!!」
ぐあっ!!
いま声が完全に裏返っちゃったよ!!!
この時、私はじわりと全身で汗をかくのを感じた。
どうにかして霧島くんにはバレずにここから立ち去りたかったのに~!!
そう。
確かに彼は言ったのだ。
“プールには興味ない”って。
その言葉をじかに聞いてしまった私には、このチケットの存在を誰にも知られずに今すぐここから消えてしまいたかったのだ……!
夏の暑さのせいではなく、内心かなり焦っているせいで今の私の顔が真っ赤に染まっているなんて、ここに居る誰もがきっと知らないだろう……。
と、とにかく、ここはひとまず逃げるしかないよね!?
気遣ってくれるヤスさんには悪いけど仕方ないよね!
と、自分に言い聞かせて動かなくなってしまった足に気合を入れる!
「じゃ、じゃあ私はこの後、バイトがあるのでっっ!!!さ、さようなら!」
「え!ちょ、鳴瀬さん?!」
と、その時!!
グン!っと急に腕をつかまれる感触がして、階段を降りようとする足が止まった!!
よりによって霧島くんに見つかっちゃうなんてっ!!
動揺を隠しきれずに私はその場でおろおろしていると、
「あれ?鳴瀬さん何か持ってるけど、ソレもしかして理人に渡しに来たとか?」
とヤスさんが少し上体を屈めて私の右手に注目してきた!
!!!
まずいっ!!
チケットの存在に気付かれた!!!
思わずチケットを持つ手を背に隠す!
「い、いえいえ!!全然そんなんじゃないですよーぉ?!!」
ぐあっ!!
いま声が完全に裏返っちゃったよ!!!
この時、私はじわりと全身で汗をかくのを感じた。
どうにかして霧島くんにはバレずにここから立ち去りたかったのに~!!
そう。
確かに彼は言ったのだ。
“プールには興味ない”って。
その言葉をじかに聞いてしまった私には、このチケットの存在を誰にも知られずに今すぐここから消えてしまいたかったのだ……!
夏の暑さのせいではなく、内心かなり焦っているせいで今の私の顔が真っ赤に染まっているなんて、ここに居る誰もがきっと知らないだろう……。
と、とにかく、ここはひとまず逃げるしかないよね!?
気遣ってくれるヤスさんには悪いけど仕方ないよね!
と、自分に言い聞かせて動かなくなってしまった足に気合を入れる!
「じゃ、じゃあ私はこの後、バイトがあるのでっっ!!!さ、さようなら!」
「え!ちょ、鳴瀬さん?!」
と、その時!!
グン!っと急に腕をつかまれる感触がして、階段を降りようとする足が止まった!!