不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜
第2章

アクアランドへ


それから二日後、


待ちに待った日曜日がやって来た―――





私は霧島くんに言われた通りの集合場所に一人いた。



『11時に○○駅の前に集合な。』



待ち合わせの十五分前、私は日陰の場所を見つけてはそわそわしながら彼を待っていた。




霧島くんに言われた通り、水着とその他一式ちゃんと持ってきたけど、



本当に行くのかな……?


アクアランド。



待っている私の気持ちはとても複雑なものだった。



一昨日の彼からのメールをもう一度読み返す…。



これで何度目だろうか?


もう数えきれないくらいこのメールに目を通している私。




『なおこのメールに関しての返信は一切受け付けないから。』




その言葉通りにあの後、私は霧島くんに何度か電話やメールをしたけど、霧島くんからは何の音沙汰も無かった。




学校の屋上で霧島くんは “プールは興味ない” って准平くん達にはっきり言ってたし……。


きっと無理して私に合わせてくれてるとしか思えない!



だからアクアランドに行くのか、霧島くんにちゃんと訊きたかったのだ。



霧島くんは、とても優しいから……。


私が遠慮してると思って気遣ってくれたんだよね…?



そう思ってまた彼のメールを読み返していたら、胸がきゅんと高鳴ってきた!




私、本当に霧島くんのことが好き……。




どんどん彼のことが好きになってゆく。



そう自分で実感ができるほどに私の彼への想いが募りに募っていた!



「…………理人。」


堪(たま)らず彼の名前をぽつりと呟いた。




と、そこへ!!

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