不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜
やきもち
「「「り、理人さん!!!」」」
………へ?
みんなの声に反応してゆっくりと振り返って仰ぎ見ると…?
「おい…。てめぇら“俺の咲希”に群がってんじゃねぇよ。」
「っ!霧島くん!!」
いつの間にか霧島くんが私の隣にいて、男子から私を守るように自分の方へと抱き寄せていた!
び、びっくりしたー…!!
突然現れるから瞬間移動でも使ったのかと思っちゃったよ!
でも、なんでだろう!??
霧島くんの眉間に皺がよっていらっしゃる!!
霧島くんの不機嫌オーラは誰もがわかるくらいに全開だった。
それに今言った“俺の咲希”のところ、なんだかとてつもなく強調していたのは気のせいでしょうか!?
凄く恥ずかしいんですけど!!
思ってもみなかった霧島くんの告白に完全に照れてしまった私は赤面するのと同時にその場で俯いてしまった。
「理人さん、おひさ~!!まさかクラスの集まりにピュア子ちゃんも連れて来ちゃうなんてさすがやるぅ~~~♪」
え!?クラスの集まり!??
そうなの!?今日はデートじゃなくて集まりの参加なのっ!??
思わず霧島くんを見やる私!
すると霧島くんはフイッと准平くんから顔を背けると、私を輪から外させるように肩を抱いたまま歩き出した。
「じゃ、俺ら行くから。また学校で。」
「そっかぁ~、またがっこう………って、え!!?理人さん、チョイ待ち!!!俺たちまだ会って10秒もたってないんだけどっ!!?集まりに参加してくれたんじゃないのっ??!」
「悪ぃけど今日は咲希と二人で過ごすことになってんだよ。じゃな。」
あ、そうなんだ!
准平くんには悪いけど、なんだか安心しちゃったな。
「ええぇぇぇーーー!!!!じゃ~せめてさ、ピュア子ちゃんの水着もうちっとダケ見せてよ!!どうせ理人さん、後でいやらしいほど見るわけジャン?だからさ~、」
「アァ”!!?」
その時霧島くんの睨みが炸裂したっっ!!!
ひぃっ!!!
こ、恐い!!
霧島くん、ちょっと准平くんに素っ気ないんじゃ…!?
するとさっきまで霧島くんを囲っていた女の子たちがこちらに加わる。