不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜
私はやっと認識が薄れてきていた霧島くんの肉体に、知らず知らずのうちに目がいってしまった!!!
のわぁーーー!!!
どどどどうしよう!?
こんな時にまた意識し始めちゃったよぉーー!!!
すると霧島くんが何を思ったのか、上目遣いで私を見つめてきた…!
「咲希。もしかして意識してんの?」
!!!
図星だった…。
「な、な、何をっ?!!というか、何のことを?!!」
「プクク……!赤い顔して、そんな必死にとぼけたふりなんかしちゃって。バレバレなのに。」
「なっ!!?」
「ほら、大丈夫だから!今は何もしないからさ。…まぁ、意識してくれんのは俺としては喜ばしいことだけど、そういうエロイことは後でしような?」
「―――ッ!!?えろ!!??」
んなあ~~~~!!!!
“エロイこと”って何よぉーーーー!!!??
霧島くんの爆弾発言に恥ずかしさの沸点を超えそうな私は、今にもオーバーヒートしそうで軽い眩暈をおぼえた!!!
反論したいのに声が出なくて、ただ口をパクパクと動かすことしかできない私!
そんな私を見た霧島くんは、掴んでいた私の手をクイクイと軽く引いて反応を楽しんでいる…!
その瞳は妖艶で、これ以上見つめていたら体が石になってしまうのでは?!と思うくらい怪しい光を宿らせていた。
こ、こ、こんなんじゃ、
乗るにも乗れないよ~~~!!!
するとなぜか周りの声が不思議と冷静に聞こえてきた……。
「ねぇ、今あの座ってる男の子、超~かっこよくない?!」
「アタシもさっきから思ってたぁ!モデルかな~?!!」
「いまの笑った顔、見た?!アタシらよりも年下っぽいけど、めっちゃ色気ある~~~!!」
と、言っているビキニのお姉さん達の黄色い声と。