不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜
「えっ?!で、でも、ごごご褒美って、いったい何が……?」
と、恐る恐る彼に訊いてみると………。
「わかんねえの…?」
そう言って霧島くんはもっと顔を近づけてきたっ!!!
「キスして欲しいんだけど。咲希から。」
!!!??
なっ!!??
わ、私から!?
キスッ!!?
そんな攻撃にあうとは思いもしていなかった私は、顔以外にも手から足から一気に熱が上昇してしまい、
あっという間に全身が真っ赤に染まってしまった!!
「そ、そんなっ!!も、もももしかして、此処でッ?!!」
「ん。安心しろ、他の奴らに見えねえように俺がガードするから。だから、咲希から俺にキスして…?」
と、熱を帯びたその瞳はいつまでも私の瞳を捕らえて放さない!
ひえぇっ!!
ほ、本気だ!!!
「そそそそんなの、むむ無理だよっ!!!わわ私、」
「俺、今日一日を通してスゲー我慢したんだけど?そんな俺に、これ以上“待て”って言うの?」
と、さらに顔を近づけてきた彼の吐息が私の唇に当たるっ!
「ひゃあっ!?」
思わず小さく悲鳴をあげてしまった私!
そ、そんな端正なお顔で猫みたいな甘える声を出さないでーーー!!!
彼の色香を顔面から至近距離で浴び続けている私は、もうそこに立っていられないほどで、
私の許容範囲を大きく超えていた…。
「それに言ったはずだぜ?“次は容赦しない”って…。」
そう甘い声で囁きかけてくる彼の吐息に、ピリッと頭の奥が痺れてくる…。
軽い眩暈を覚えながらも私はなんとか霧島くんに返事をする。