最強少女のはじまり。



玲於が言っている事は
俺にもわかる。


つーちゃんの手は温かくて
優しい手をしている。


ほんとに、落ち着くんだ。
昔からそうだった。


俺が小さい頃、友達と喧嘩して
泣きながら帰ってきた時があった。



その時、つーちゃんは俺に、
抱きついて頭を撫でてくれた。



ツバサ「春、喧嘩しても仲直りできるよ?春がその友達を大切に思っているなら。」



ハル「つ…つーちゃん…ヒクッ…」



きっと、その日から
俺は、つーちゃんが好き。



ほんとに次の日仲直りできたんだ。
つーちゃんは、すごいと思う。
一人でずっと頑張ってきたつーちゃん。



あの頃の俺は何もしてあげられなかった。
でも、今なら助けてあげられる。
守ってみせる。




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